来年度(令和7年度補正〜令和8年度)に向けて、補助事業の編成が大きく再整理される流れが出ています。
現時点では公募要領が未公表のため、枠の名称・要件・審査項目は確定していません。
ただし、中小企業庁等が公開する資料から、「省力化/革新的開発/新事業/海外展開」を同一パッケージとして整理する方向性は読み取れます。(下部資料)
来年度はこうなる見込み(予算資料ベースの暫定整理)
現時点で言えるのは次の2点です。
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「同じ補助金事業の中に複数枠が併走する」設計になりそう
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ただし 枠名・上限・補助率・要件は公募要領で変わる可能性がある。
公開されている公式資料の範囲で読み取れるのは、少なくとも次の3枠です(※名称・要件・対象経費・審査項目は公募要領で確定)。
1. ものづくり補助金(革新的新製品・サービス枠)
新製品・新サービスの開発、技術革新、高付加価値化といった「革新性」を軸に支援される枠として整理されています。
※昨年度までの「ものづくり補助金」の王道に近い位置づけ。
2. 新事業進出補助金(新事業進出枠)
既存事業の延長ではなく、市場・顧客・提供価値の切り替え(=新事業への進出)を主眼とする枠として整理されています。
※“事業転換”の色が濃い位置づけ。
3. グローバル枠(ものづくり補助金 グローバル枠)
海外展開(輸出、現地向けローカライズ、海外販路の開拓等)を伴う取り組みを対象として整理されています。
※「海外展開」という観点で、通常枠とは別に立てられている点がポイント。
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そんなわけでございまして、詳細要件については今後、上記補助事業の公募要領等が公開され次第、寝食を忘れて(ほどほどに)読み込み、こちらでも順次わかりやすく整理していきます。
とはいえ、公募要領が出る前でも「何が評価されやすいか」の輪郭は、過去の採択結果からある程度読み取れます。
そこでここでは、令和7年に行われた ものづくり補助金(19次〜21次) と 新事業進出補助金(1次) の採択傾向を、まずは振り返ってみます。
※新事業進出補助金の2次・3次は、現時点では採択発表前のため対象外とします。
各回の詳細分析は、下記のnote記事にまとめています。
関連記事(note)
ものづくり補助金の19次と20次の採択発表から見る傾向など・・
新事業進出補助金(第3回)公募開始 第1回採択結果から見た「申請前に考えるべき線引き」
昨年度の採択傾向は「こんな感じ」
採択傾向ですが、実は ものづくり補助金でも 新事業進出補助金でも、テーマとしてはそれほど大きく変わりません。
詳しくは上記noteをご覧いただければ幸いですが、要約すると下記のような傾向です。
近年強いテーマ(要約)
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AI/DX:単なる効率化ではなく、AIやシステムが事業の中核に組み込まれている計画が強い
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設備投資:設備を買うだけでなく、「新サービス化/内製化/高度化」まで描けている計画が強い
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GX:単なる改善にとどまらず、素材・工程・技術で競争力(差別化)になっている計画が強い
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海外/外部環境対応:外部環境の変化を“必然”として捉え、事業転換(高付加価値化)まで落とし込めている計画が強い
もちろん、各補助金は 要件がそれぞれ異なるため、上記テーマに当てはまる事業であっても「必ず申請できる/必ず採択される」という話ではありません。
ただ、来年度の公募要領が出る前段階でも、事業の方向性を検討するヒントにはなるはずです。
採択率は30~35%に収束か。
採択難易度を語るとき、最も分かりやすい指標の一つが「採択率」です。
直近の ものづくり補助金(19〜21次) と 新事業進出補助金(1次) の採択率は、おおむね 3割台前半となっています。
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ものづくり補助金 19次(製品・サービス高付加価値化枠+グローバル枠):約31.8%
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ものづくり補助金 20次(製品・サービス高付加価値化枠+グローバル枠):約33.6%
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ものづくり補助金 21次(製品・サービス高付加価値化枠+グローバル枠):約34.0%(※端数処理により34.1%表記もあり)
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新事業進出補助金 1次:約37.19%(約37.1%)
ざっくり言うと、10件出して3〜4社が採択という水準です。
もちろん、採択率=難易度のすべてではありません(募集回ごとの応募件数、加点要件、審査の重点などで“体感”は変わります)。
それでも、現状は 「まあまあ狭き門」と見ておくのが現実的だと思います。
申請前チェックリスト
上記の補助事業についても、そろそろ準備を開始してよい季節柄だと思います。
公募要領が出てから慌てないために、まずは下記を今のうちにチェックしておくのが得策です。
A. まず対象判定(足切り回避)
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申請主体(法人/個人、規模区分)は要件に入る見込みか
※「みなし大企業」「みなし同一事業者(同一法人扱い)」などに該当しないかは要注意。 -
過去補助金との重複制限に引っかからないか
例:過去16か月で「ものづくり補助金」や「事業再構築補助金」等の交付決定を受けていないか、など。 -
実施場所・体制・経理処理が運用できるか
見積→発注→納品→支払の順序、証憑(見積書・発注書・請求書・振込控等)の整備が可能か。
※「すでに支払ってしまった経費」「先に発注してしまった案件」等は、制度上NGになりやすいので要注意。
B. 事業の芯(審査で見るポイント)
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課題を定量で説明できるか
例:作業時間、処理件数、不良率、稼働率、リードタイム、属人化の度合いなど。 -
解決策が“導入”で止まっていないか
設備/システムを入れるだけでなく、業務設計(工程・役割・運用ルール)まで変える計画になっているか。 -
新規性・独自性を説明できるか
自社内での新規性だけでなく、商圏内他社・業界内の一般的な水準と比べて、
「どこが違うのか」「なぜ勝てるのか」が言語化できているか。
C. 数字の整合(落ちやすいところ)
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売上の根拠が説明できるか
(単価 × 件数 × 成約率)+ 導入後の供給能力(稼働・人員・処理能力)まで整合しているか。 -
投資回収の筋が通っているか
回収期間、粗利、固定費(人件費・減価償却・販管費等)を踏まえて、無理のない計画になっているか。 -
賃上げ・付加価値の伸びが“計画として無理していない”か
とくに賃上げ・最低賃金は政策的に上昇基調です。
その前提で、利益が残る設計(価格転嫁・生産性向上・人員計画)になっているかを要確認です。
当事務所の支援方針
当事務所では、申請書の作成代行だけでなく、まずは上記のチェックリストを起点に、事業・企業の「強み」「課題」の洗い出しから伴走します。
採択される“型”を当てはめるのではなく、貴社の状況に合わせて **「狙う枠の整理」→「ストーリー設計」→「数字の整合」を順に組み立てる方針です。
料金(税込)
| 着手金 | 成功報酬 | 実績報告・事業化状況報告サポート | その他 |
| 165,000円 | 申請額の15% | 左記成功報酬に含む | ご請求タイミングは応相談 |
※「申請額」は、原則として交付申請額(補助金申請額)を基準とします(細部は契約書で明記します)。
※ 交付申請または実績報告等、採択後からの伴走も可能です。その際のご料金はお問い合わせください。
ご相談〜ご契約までの流れ
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ヒアリング(現状確認・対象判定)
事業内容、投資内容、スケジュール、過去補助金の状況などを確認します。 -
ご契約のお申込み(支援範囲・条件のすり合わせ)
支援内容、料金、スケジュール、必要資料を整理します。 -
電子契約の締結
契約書を電子契約にて締結します。 -
着手金のご請求(お支払い確認後、着手)
着手金のお支払い確認後、作業を開始します。
まずはご相談ください
「どの枠を狙うべきか」「そもそも対象に入りそうか」など、最初の整理だけでも効果が大きいケースが多いです。
まずは状況をお聞かせください(現時点で未確定の事項があっても問題ありません)。
ご相談料金
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初回:30分無料
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2回目以降:60分ごと 5,500円(税込)
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※ご契約となった場合は、ご相談料はいただきません。
ご留意事項
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採択を保証するものではありません。
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不採択の場合:成功報酬は発生しません/着手金は返金いたしかねます。
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制度要件・提出書類は公募回により変動します。支援範囲の最終的な確定は、ヒアリング後に契約書面にて明記します。
支援範囲(原則)
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事業計画書の設計・作成支援
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加点資料の整理・作成支援
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電子申請(入力・提出)に関する補助
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交付申請・実績報告・事業化状況報告に関する支援
※条件は契約内容により異なります。
お問い合わせ方法
下記のお問い合わせフォームよりご連絡ください。
内容を確認のうえ、原則として2営業日以内にご返信いたします。
フォーム送信の際は、分かる範囲で以下をご記入いただけますとスムーズです。
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会社名(屋号)/ご担当者名
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ご検討中の補助金(未定でも可)
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事業内容・導入予定の設備/システムの概要
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ご希望のスケジュール(公募回・締切感)
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ご連絡先(メールアドレス/電話番号)
※営業・勧誘目的のお問い合わせはご遠慮ください。


